代表世話人挨拶
近年の頻脈性不整脈治療において、カテーテルアブレーションの目覚しい発展は特筆すべきものであり、新しいマッピングシステムや治療法が臨床応用され、適応症例も拡大しています。これまで阪神アブレーション電気生理研究会は、日々進歩し続けているカテーテルアブレーションの安全で正確な実践と治療成績の向上を目的に、多施設での経験を共有し、up to dateな知識を相互に理解し深め合ってきました。現在は年1回の開催で、症例検討を中心に、難解な電気生理学的所見を有する例、治療抵抗例、稀有な合併症例等に対し、深く掘り下げたディスカッションを行っております。多くの一般演題の中から優秀演題を選出・表彰し、西日本心臓電気生理研究会、京滋奈良ハートリズム研究会と合同で年1回開催する九州関西3会合同カンファレンスで推薦演題としてご発表いただいております。また、特別講演として、カテーテルアブレーションおよび臨床電気生理学の分野におけるエキスパートの先生方に最先端の知見と技術をご教授いただき、さらなる習熟を目指しております。カテーテルアブレーションに携わっている、あるいはこれからカテーテルアブレーションを始めようと考えておられる多くの先生方、メディカルプロフェッショナルの方々にご参加いただくことを願っております。
2023年8月
阪神アブレーション電気生理研究会
代表世話人 髙木 雅彦
関西医科大学総合医療センター 不整脈治療センター